【あさイチ】住宅耐震の注意点!倒壊を左右する直下率やリフォームの注意点など

地震

2017年1月25日放送の「あさイチ」は
「あなたの家は大丈夫? 住宅耐震の落とし穴」。


あまり知られていない直下率や耐震性の上げ方
リフォームの注意点などを紹介!

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耐震基準とは?

住宅の「耐震基準」は徐々に強化されてきました。

1981年(昭和56年)までの「旧耐震基準」
1981年から2000年(平成12年)までの「新耐震基準」
そして、「新耐震基準」にさらに細かい規定を加えた、
2000年以降の「最新基準」です。

熊本地震で被害があった住宅は
旧基準の住宅で94.8%、
新基準の住宅は79.6%、
最新基準は38.6%でした。
最新基準の建物は
被害が比較的軽いものが多かったのです。

住宅の強さは、壁の強さに
大きなポイントがあります。
壁が強いものがどれぐらいあるかです。

窓などが入っている場合は
強い壁とみなされません。

筋交いという斜めの柱が入ると
強い壁と認識されます。

筋交いのほかに最近は強い合板を壁に張り付けることで
筋交いの代わりになることがあります。
これで強い壁と見なすことができます。

筋交いと合板が合わさっている建物もあります。

窓が大きいとかいっぱいあるというのは
強度があまりないということになります。

新耐震基準と最新基準の違いは
実は筋交いが入った壁の量は同じなのです。

違いはバランス。
最新基準は東西南北にバランスよく
筋交いが入っています。

ポイントとしては
重さのバランスもあります。

そして、最新基準で増えたものがもう1つあります。
さらに、筋交いと柱を金属で繋ぐことが
定められました。
それまでは明記はされていませんでした。

実際に、スタジオで模型で作った3つの家を揺らしたところ、
最新基準の模型のみが揺れに耐えていました。


直下率とは?

けれども最新基準で建てられた家でも
被害があったところとなかったところと
明暗が分かれました。

実は「直下率」が関係しています。

「直下率」とは、2階の壁や柱が1階の壁や柱
とつながっているかどうかです。

「直下率」が高いと、
1階と2階の壁や柱がつながっているため、
地震で受けた力をスムーズに地面に流すことができます。

しかし、「直下率」が低いと1階と2階の壁や柱が
つながっていないため、地震で受けた力の流れが複雑になり、
住宅にダメージが出てしまいます。

1階より2階が小さい家や
1階に駐車場などの広い空間がある住宅は
直下率が低くなっている可能性があります。

この直下率は最新基準でも
あまり考慮されていません。
また、「直下率」は法律に規定がないため、
設計図などにも記されていません。

そして、この直下率は不動産関係や
建築士の人でも知らないことがあるとのことです。

もちろん直下率だけが
すべてではないということです。

自宅の直下率のチェック方法
自分で簡単なチェック法は、

1階と2階の図面をコピーして
壁のある位置が重なっているか
どうか見ます。

壁が重なっている部分が多いほど
直下率は高くなります。

図面がない場合もありますし、
基本的には構造設計に詳しい建築士、
設計士に見てもらうのがいいでとのことです。

直下率を高くするには

すでに家を建てていても、
直下率を高めることはできます。

・床を強くする。
フローリングの下に合板という固い板を
入れる

・吹き抜けを作る場合は補強として
しっかりとした梁をつける。
などの方法があります。

直下率が低い家でも
家を強くすることは可能です。

床をかたく強くすることで
ほかの部分で補うことができます。

フローリングの下のところに
構造用合板と呼ばれるようなかたい板を
貼り付けるだけでも強くなります。

畳であれば畳の下に合板を入れ
るということもあります。
天井裏から、はりを強くする
ということもあります。

それぞれのお宅に応じて効果的な方法を探して
工事をするとよいです。

耐震等級とは?

最低限の基準を定めた「耐震基準」とは別に、
国が2000年に定めた任意の指標が
「耐震等級」です。

「耐震等級」には3段階あり、
「耐震等級1」は耐震基準と同等、
「耐震等級2」は耐震基準の1.25倍、
「耐震等級3」は耐震基準の1.5倍の
耐震性があることを表します。

強い壁の量を増やしたり、
床や天井を強くすることで
耐震性がアップします。

すべての家を耐震等級3で販売している
という住宅メーカーもあります。

耐震等級3の家は
筋交いが入った強い壁を
通常の3割から5割多く使っていて
火打ちよばれる金具を梁に設置したりなどの
さまざまな工夫で、建物の強さは、
耐震基準の1.5倍になっているそうです。

また、建てた後でも
耐震等級を上げることが出来ます。

新築で耐震等級3にする場合は40~50万円くらい。
建てた後に3にする場合は120~150万円くらい。

3にした場合ローンや税制の優遇もあるとのことです。


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耐震シェルター

費用などの問題で
家全体を耐震化することができなくても、
家の一部を部分耐震する方法や
「耐震シェルター」をつくって
身を守る方法もあります。

鉄骨や頑丈な壁などを使って、
寝室など部屋の中に
ひとまわり小さな部屋を作る方法で、
万が一、2階が崩れても、
その中の空間は保たれます。

耐震シェルターの価格は
部屋の広さや使われている材質、
販売メーカーなどによりますが、
20万円台からあるとのこと。

補助金を支給する自治体もありますが、、
条件もあったりしますので
お住まいの自治体にお尋ねください。

東海市にお住いの磯部さんの家のシェルターは
四畳半で42万5000円。
そのうち、東海市から40万円が補助金として
支給されたとのことです。



リフォームで耐震が下がる?

リフォームで耐震が下がって
しまうこともあります。

石澤さんは熊本地震がきっかけで
築40年の家を耐震診断してもらったところ
過去のリフォームによって
耐震性が低くなっていることが分かりました。

問題が発覚したのは和室です。
30年前、窓を1.5倍に広げたそうです。

その結果、もともとは壁に筋交いが入っていたのですが
広げた窓のせいで筋交いが、切られていたことが分かりました。

リフォームによって壁の筋交いが切られたため
この部屋の耐震性は大きく損なわれてしまったのです。

この壁の筋交いを元には戻せないため
今回は隣の壁を補強することにしました。

筋交いを入れ、その上に頑丈な合板を張ることなどで
この部屋は強い揺れにも耐えられる強さになりました。

ほかにも、例えばキッチンで換気扇を付けるために
筋交いを切ってしまった。

部屋を広げたいということで
強い柱や壁を取ってしまった。

また、給湯器などを設置するために基礎を破壊して
穴を空けてしまうと
耐震性が著しく下がってしまいます。

リフォームする際は2社とか3社とか見積もりを取り、
その中で耐震についてきちんと説明してくれるところを
選ぶようにするのがおすすめです。



マンションの耐震について

熊本地震では木造住宅だけでなく
マンションの被害も目立ちました。

マンションでも気をつけたいことがあります。

簡単に紹介します。

木造でも3階建て以上の建物の耐震基準は、
地域によって差があります。

「地震地域係数」という国が定めた制度で、
市町村ごとに1割から3割、耐震基準を
引き下げることができるというものです。



マンションの構造による違い

鉄筋コンクリートのマンションには
2つの工法があります。

壁で建物を支える「壁式構造」と、
柱や梁などの骨組みで建物を支える
「ラーメン(枠)構造」です。

ラーメン構造は壁式構造に比べると
揺れやすく、ダメージを受けやすいと
考えられています。

中でも1981年以前の旧耐震基準の
ラーメン構造のマンションは揺れやすいので、
特に注意が必要です。



「ピロティ型」マンション

また「ピロティ型」マンションも
注意が必要です。

1階が駐車場などに利用されている造りで、
1階に壁がないため揺れやすく、
地震に弱いです。

補強するには、1階部分に鉄骨を入れる方法や、
鉄板や特殊な繊維を柱に巻きつける方法などが
あります。


長時間長周期地震動

高層マンションで注意しなければいけないのが、
「長時間長周期地震動」と呼ばれる、
ゆっくりとした地震の揺れです。

ビルの高層階は大きく揺れるため、
命に関わる恐れもあります。

また、停電やエレベーターが停止する可能性もあり、
水や食料の備蓄をしておくことも大切です。

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