おいしい卵とパンケーキ!ヨーロッパ野菜など【“おいしい”がニッポンを救う!】

農業の野菜

2016年5月4日NHK放送の「“おいしい”がニッポンを救う!」の
一部を紹介します

高齢化や担い手不足で危機感が高まる日本の農業・漁業。
しかしいま、ユニークな取り組みで高収益を実現する生産者が、
全国各地に増えています。

「超高級ブランド卵の誕生秘話」
「ヨーロッパ野菜で市場開拓」
など、地域のプライドをかけたさまざまな挑戦を伝えます。

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日本の農業と漁業

高齢化などで危機感が高まる日本の農業と漁業。
しかし今新しい風が吹き始めています。

これまでにない発想で市場を切り開く
担い手が次々と現れているのです

日本の元気を支えるさまざまな食材
全国のNHKの記者が徹底取材!

鳥取県の卵

全国で最も人口の少ない鳥取県。
その山あいにある八頭町。
なぜか人が集まっています!
長い行列の先にはお店(ココガーデン)。
パンケーキをたのんでいます。

訪れる人は年間13万人。
町の人口の7倍になります

パンケーキに使われているのが
1個100円の卵(天美卵)。

この卵とパンケーキを作っているのは
会社の社長小原利一郎さん。
鶏は放し飼いにしています。
餌にもこだわりがあります。

鳥取県特産のカニの殻や米など20種類以上。
全て自然のものです。」

こうして生まれた卵はすごい弾力。
この卵、20年余り前に販売を始めた当時は
ほとんど売れませんでした。

「誰がそんな高い卵を買うのか」と言われた事もありました。
そこで始めたのがカタログによる通信販売。

地元だけでなく全国に対象を広げれば
買ってくれる人は必ずいると考えたのです。
卵に対するこだわりを丁寧に紹介しました。

カタログ販売を続けてきた結果、
会員は全国で22万人にまで広がりました。

更にファンを増やしたのが3年前に販売を始めたパンケーキです。
こだわりの卵を知ってもらう新たなきっかけになっています。

植田大介さん曰く、このカタログに卵だけではなく、
別の生産者の農産物米とかイチゴなども一緒に載せて
地域も活性化しているとのことです。



和歌山県の山椒

山椒入りのマカロンを試食。
このマカロン実は山椒が入っていました。

山椒の全国の出荷量の70%以上は和歌山県が占めており、
今その山椒がフランスでブームとなっている。

フランス・パリ近郊の街フォンテンブロー。
この街に本店を置く高級スイーツの専門店

パティシエ界の巨匠 フレデリック・カッセルさんは、
和歌山県の山椒を使ってスイーツを作っている。

国際コンクールで優勝し、
世界のトップパティシエだけが加盟できる団体の
会長でもあります。

2年前に和歌山の山椒と出会い、
いち早く取り入れました。

山椒はチョコレートや柑橘系と相性が良いという。

和歌山県北部の有田川町。
農家の永岡冬樹さん。

山椒をこれまでどおり和食に使っているだけでは
発展はないと考えました

新たなニーズをつかもうと永岡さんが注目したのは
収穫の時期による山椒の味や香りの違いでした。

こちらの2つ(緑と赤)は同じ種類の山椒です。
緑の実は夏場に収穫する一般的な山椒。

一方、赤の実は完熟するまで待って収穫したものです。
収穫の時期をずらす事で色だけでなく
香りや辛さも変化するのです。

こうした工夫で永岡さんの山椒には
海外から直接引き合いが来るようになりました。

輸出額はこの5年で10倍年間100万円に。

和歌山県は山椒を売り込むためのイベントを
パティシエやバイヤーを招いて催しているそうです。


新潟県のお米

1人当たりのお米の消費量は年々かなりの量で
減り続けているんです。
一方、牛丼のような外食やパック御飯とか
お弁当などの量はあまり変わっていないんです。

そこにビジネスチャンスを見いだした生産者の方がいらっしゃいます。

新潟県上越市。
ここに125ヘクタールの農地で米作りをしている会社があります。
その面積は県内でも最大です
社長の丸田洋さん。

エンジニアでしたが農業にビジネスチャンスを感じて11年前に参入しました

品種ごとに色分けされた農地。

コシヒカリだけではなく、
13種類の米の栽培を手がけています

たくさんの品種を作るきっかけとなったのが
あの「牛丼チェーン(吉野家)」です

使っているのは「みつひかり」という品種です。
時間がたってもべたつかないつゆ通りのよさが特徴です。

しかし買い取り価格はコシヒカリの2/3。
それでも丸田さんには勝算がありました。

実はみつひかり穂に実る米の数は、
コシヒカリの1.5倍。

価格は安くても同じ面積で得られる収入はほぼ同じになる計算です。
もう一つメリットがあります。

みつひかりとコシヒカリは収穫の時期が1か月以上違います。
コンバインを効率的に動かす事ができ、
コスト削減につながるのです。

丸田さんの田んぼの会社の収穫のグラフをみると
まずコシヒカリが9月中旬で、
先ほど牛丼のみつひかりは10月下旬です。

その他の時期にはすし用酒用外食用など、
さまざまな品種を作ってます。

更にこの空いているところでは試験栽培の米の収穫をしていて
次の事を見据えた取り組みをしてるんです。

機械も人も常にフル稼働でやっています。



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鹿児島県の野菜

お米だけでなく野菜でも外食中食向けに
多くの種類を生産する事で新たなビジネスチャンスを
つかんでいる取り組みがあるんです。

鹿児島県の指宿市。
葉物野菜の農場を経営している吉元龍馬さんです。
外食チェーンや食品加工会社などにキャベツやレタスなどを販売。
売り上げは年々増え去年は3億3,000万円になりました

吉元さんはかつてさまざまな作物を作っていましたが
価格が天候に左右され利益が出ませんでした。

ある時スーパーを訪れた吉元さん。
袋に入ったキャベツの千切りが目に留まりました

市場に野菜をそのまま出荷するのではなく
先に価格を決めて加工向けに販売すれば
経営が安定すると考えたのです。

現在吉元さんは販売先の企業と
定期的に価格を交渉しています。

価格を先に設定しているため、
気候の変動があっても対応できるように
20種類以上作り分けを行なっています。

ここの畑はこの病気に強い畑とか分けて
いってどんな事があっても絶対に渡せるように。
一種のリスク分散。

三輪泰史さん曰く、
顧客が欲しいものを責任を持って作るという、
農業の考え方に変化が生まれているとのこと。

東京・神田のフレンチレストランから中継。
色鮮やかな野菜を使ったフレンチが提供されています。
これらを作るのは埼玉・さいたま市
「さいたまヨーロッパ野菜研究会」の方々。
略して「ヨロ研」です。

新たな野菜作りに挑戦しようと3年前に発足しました。
主に輸入に頼ってきた野菜を作る事で
付加価値の高い農業を目指したのです。

生産するヨーロッパ野菜はおよそ50種類。
あえてレストランに的を絞る戦略です

ヨロ研副会長「レストランのシェフはスーパーで
売っていない野菜を使いたい。
ないものを作って売っているというのが、
うちの評価としてあると思います。」

アナウンサー「ヨーロッパ野菜、
なかなか今まで手に入らなかったんじゃないですか?」

大坂シェフ「20年前の話なんですけど、
やっぱりフランスの方からフレンチレストランという事で
入れてたんですね。
しかし高いし、野菜が5日も6日も前の野菜という事で
品質もだいぶ落ちてたんです。

野菜というものは鮮度のいいほど
香りが良かったりとかうまみがあったりとかしますので
こういう野菜を使えて料理ができるという事は
本当に幸せだと思いますね。

そうやって思っている同じレストランの方、
ホテルの方すごく多いと思います。」

次にねらっているのはちょっと高級な
デパ地下のお総菜というところ。

そこで少し高いけれども
この価値に見合うのであれば
お金を出してもいいよという
購買層をねらうという事でした。

富山県のシロエビ

シロエビは「富山湾の宝石」と呼ばれています。

これまではあまり値段が高いものではなかっのです。

今では高級食材となったその秘けつというものを
富山放送局の玉本記者が取材してきました。

4月に解禁されたシロエビ漁。
今が旬です。
水深200メートルの冷たい海から水揚げされます。
透き通った身はまさに「宝石」そのものです

漁師歴39年の網谷一吉さん。
価値を高めた秘けつを見せてくれました

シロエビに殺菌した水温3度の冷たい海水をかけています。
シロエビが生息しているところとほぼ同じ温度です。
網を上げるたびにに帰港しています。
少しでも早く出荷するためです。

こうした取り組みで価値を高めたシロエビ。
この10年余りで価格はおよそ4倍にもなりました。

稼げる漁業へと生まれ変わったシロエビ漁。
思わぬ効果も出ています。
若い漁師が増えているのです。
網谷さんの船の船員の平均年齢は34歳なのだそうです。

三輪泰史さん曰く、今まではその一番おいしい時期を逃してたので、
安い魚でエビでしかなかった。

ところが先ほどの冷たい海水を与えるとかで、
おいしい形でそのまま届けれるようになったとのことです。

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