【あさイチ】恐怖症の克服方法!呼吸法や筋弛緩法・子供の転落事故についても

恐怖症の克服方法 呼吸法

2016年6月29日放送のNHK「あさイチ」のテーマは「夏の恐怖スペシャル」。

虫や雷、注射に人前で話すこと。
誰にでも怖いものってありますよね。

そんな恐怖を克服する手助けとなる呼吸法や筋弛緩法を紹介!

さらに高い所の恐怖を感じない子供の転落事故についても。

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恐怖を感じるとおきる体の反応

人が恐怖を感じると体ではどういうことが起きるのか。

実験に協力してくれるのは
お笑いコンビアンガールズの田中卓志さんです。

怖がり芸で有名な田中さん。
そのとき体に何が起きているのか科学的に測定していきます。
測るのは、恐怖を感じたときに起きる反応のうち、3つの変化。

心拍数と体の表面温度、
そして唾液の中に含まれるストレスホルモンコルチゾールの量です。

これから田中さんを怖がらせてくれるのは
体長80cmのニシキヘビドゥビーちゃん、3歳です。

最初の田中さんの心拍数は82。
ドゥビーちゃんを近づけます。
ドゥビーちゃんと出会うと
あっという間に100を超えました。

およそ15分間、ドゥビーちゃんを首に巻き付けます。
実験は無事終了です。

心拍数の変化から見ていきましょう。
ヘビと出会ったときヘビを首に巻かれたと
きそれぞれその直後に心拍数が上昇しているのが分かります。

続いて体の表面温度。
右肩から腕の辺を注目。
平常時の田中さん。

黄色や赤が多く温度が高いことが分かります。
しかし、ヘビとの共演中は温度が低下し、
ほとんど青か緑に。

実験が終わってしばらくしても
まだ温度が戻りません。
これが、いわゆる血の気が引いた状態なんです。

さらに、ストレスホルモンコルチゾールの量は
ヘビと共演したことでおよそ2倍に増加。

相当不愉快な状態になったことが分かります。

この3つの結果が恐怖を感じることと
どう関係しているのか。

人が恐怖を感じると脳の中の扁桃体が反応し
早く逃げろと指令を出す。

結果、心拍が速くなり、また体中に酸素を行き渡らせるため
血管が収縮するので体温が低くなる。

さらに、恐怖によるストレスで、
血中や唾液中にコルチゾールという
ストレスホルモンが出る…。

詳しいことを専門家の
名古屋大学の川合伸幸教授に教えていただきます。

心拍数が上がるんだったら体温も上がって思いがちですが、
基本的に体が逃げるようにしているのです。
血管を絞って、血管のないところの細胞に酸素を送っているんです。

その結果、血圧が上がって体温が低くなってくるのです。

田中さんの実験をヘビでやったのには意味があるのだそうです。。

世界中の人間が生まれながらにして怖いと思うものが2つあるんです。
・ヘビ
・怒った顔

私たちが昔、祖先の猿だったときに襲ってくるというのは
猿は高い木にいましたから襲ってくるのはヘビぐらいです。

古来のころ襲ってくるのは集団の中の人、怒った顔の人ですから
あとは全部生まれてから学習していくのです。

もともと銃とか包丁はなかったわけで、
生まれてから危険と覚えるわけです。

これさえおさえておけば
危険が回避できるんじゃないかということなのです。

あさイチのアンケートでどんなものが怖いのか聞いたところ、
先端、アルミホイル、風船、電話の着信音など。
最近は携帯がつながらない恐怖なども増えているようです。

不安と恐怖ですが、
不安は漠然としたある種の恐怖で、
対象がはっきりしていない。
恐怖は対象がはっきりしている。
その違いです。

怖いものは人によっていろいろ

歴史上のある有名人も意外なものが怖かったんです。

幕末の志士・高杉晋作さんです。
意外なものが怖かったんですが、
それは天狗のお面なんです。

また、サスペンス映画界の神様アルフレッド・ヒッチコックは
卵でした。

人それぞれいろんな怖いものはあるんですが、
本人にしてみれば深刻な問題です。

まずは原麻佑里さん、26歳です。
原さんが怖いものは犬。

小学生のころ野良犬に追いかけられてとても怖い思いをした原さん。

それ以来、犬を見るたびに追いかけてくるかもしれないと
恐怖を感じるようになったといいます。

犬を連れている人たちのところへ
これ以上怖くて行けないと感じるまで近づいてもらったところ
犬から7~8mのところで足が止まってしまいました。

実は、原さんが怖いのは犬だけではありません。

街の中で何か生き物と目が合うたびに
こっちに来たらどうしようと考えてしまいます。

家族や友達にはなかなか理解されませんが
原さんには切実な悩みだといいます。

続いては、菅原香澄さん、32歳。

菅原さんが怖いものは高いところ。

実際に下をのぞくのはもちろん、
今、自分が高いところにいると想像しただけで
足がすくむといいます。

困るのは、例えばこんなとき。
家族と一緒に遊園地に行っても自分だけ
観覧車に乗ることができません。
さらに、飛行機でも。

乗ることはできますが、
外が見えると怖いので窓際の席には絶対に座れません。

菅原さんは高いところへの恐怖感を、
少しは何とかしたいと思っています。

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恐怖を克服する方法

段階的曝露療法

こんなやっかいな恐怖感にはどういう克服方法があるのか
精神科の貝谷久宣医師に聞いてみました。

その名も、段階的曝露療法。

それは恐怖を感じるものに少しずつ触れていくという方法。
“これなら怖くない”を繰り返すことで
段階的に恐怖を感じなくなります。

新しい形の段階的曝露療法があるということで、
菅原さんを貝谷医師のクリニックに案内しました。

治療にあたるのは臨床心理士の小松智賀さんです。

バーチャルリアリティーという仮想現実をモニターで見ます。

実際に恐怖を感じる場所にいきなり行くのではなく
仮想現実を通して段階的に恐怖に慣れていきます。

菅原さんには飛行機が離陸する場面を体験してもらいます。

飛行機は、いよいよ離陸。
高度を少しずつ上げ始めました。
体験中も、心拍数や体の表面温度を記録していて
自分がどこで、どのくらい恐怖を感じたかが分かります。

これは最新の治療法ですが、
心療内科で一般的に行われている段階的曝露療法はこちらです。

犬が怖ければ小さな犬から大きな犬に慣れていく。
高いところが怖ければ少しずつ高い階に慣れていくという方法です。

病院に行くほど困っていなくても
恐怖をなんとかしたいという方いらっしゃいますね。

おすすめの方法があります。
実は恐怖によって起きる体の反応を先ほど説明しましたが、
それを抑えることで結果的に恐怖そのものが軽減されるんです。

どういった方法なのか、
臨床心理士の小松智賀さんにお越しいただきました。

呼吸法と筋弛緩法という方法です。

腹式呼吸法

呼吸法は腹式呼吸という呼吸法です。

1.右手か左手、どちらかをおなかに当てる。
(手は膝の上でもいい)

2.鼻から息を吸っておなかのほうまで空気を入れます。
おなかがふわっと膨らみます。

3.息を吐くときはおなかをへこませながら
鼻から、もしくは口から息を吐いていきます。

4.それを繰り返します。

3秒間で吸って6秒間で吐きます。

副交感神経系、自律神経系というのがあって
息を吐くと副交感神経系の働きを高めるんです。

心拍が速くなったりするのをおさえます。
それで体が落ち着きます。

息を吐くほうが大事です。
一生懸命長く吐くんです。
体の中の活性化している神経が収まります。

筋弛緩法

もう1つが、筋弛緩法です。

1.手は天井に向け、
親指を中に入れて拳を握ります。

2.拳を口の前辺りにもってきて腕もくっつけます。
上半身ぎゅっと力を入れます。
顔も眉間にしわを寄せて目をつむってください。
それを7秒間、続けてください。

3.そして一気に力を抜きます。
12秒間、心の中で(数を12まで)唱えます。

これを3回ぐらい繰り返してください。

リラックスしてくださいと言っても
なかなか簡単にできません。

なので先にぎゅっとするんです。
それを開放するときのリラックス感を
体に覚えさせるということです。

有働アナ「(ファックスより)ゴキブリが怖いです。
その日のうちに退治できたらいいんですが夜寝るのが怖くなります。
口に入ってこないかと考えてしまいますということです。
弛緩法をやるといいですk?」

川合先生「その場合は体をリラックスさせるよりは
深呼吸をして落ち着かせるということと
ある種、不安ですね。
いつやって来るのかとそれを取り除かないといけません。
少しずつ慣らしていくということですね。

ゴキブリには近づくまで行かなくても
本とか図鑑で調べるとかかわいい絵を見て少しずつ慣らすとかね。
イラストとかですね。」

呼吸法や筋弛緩法はどんな時にやると効果的?
・恐怖を感じる前
・恐怖を感じている最中
・ふだんからやっておく

怖いアトラクション克服法

さらに今の時期ならではの克服方法があります。
この時期になるとジェットコースターや
お化け屋敷など怖いアトラクションに挑戦する方も多いと思います。

そのときになるべく怖がりすぎず楽しめる方法があります。

裏技は“怖くなる前に叫ぶ”ということです。

人間には体のバランスを保とうとする機能があります。
恒常性維持機能といいます。

体温が上がりすぎると汗をかいて熱を下げますし、
心拍が上がりすぎると下げる働きが出てきます。

同じようなことで、怖いとなるとそれを戻そうとします。

先に怖い怖いと言っておくと脳がだまされて、
怖くないような準備をするんです。

実際に怖いものが来たときに恐怖が和らぐ。

もう1つは先ほどの深呼吸と同じで怖いー!と言っていると
息を長く吐くと深呼吸するのと同じ働きになるんです。

高い所の恐怖を感じない子供の転落事故

恐怖の克服も大事ですが、
今恐怖を感じないことで問題にもなっています。

ことし4月大阪市の高層マンションで
43階に住む6歳の女の子が転落したとみられる事故がありました。

今、子どもの転落事故が増加しています。

都内だけでも12歳以下の子どもの転落事故が
この5年間で150件を超えています。

原因の1つが、子どもが高いところに
恐怖を感じられなくなっていること。

小さいころから高層階で暮らしていることが
要因ともいわれています。

子どもが高いところを怖がらないと
お悩みのある家族を訪ねました。

都内の高層マンションに住む脇若明美さんと息子の礼皇君です。

1歳半になる礼皇君はわんぱく盛り。
明美さんが目を離すとすぐにベランダへ出ようとします。
脇若さんの住む部屋は地上26階。

まさに目もくらむような高さに見えますが、
礼皇君は怖がるどころか笑顔なんです。

福島学院大学の織田教授は、
高いところが平気な子どもが増えているのには
高層マンションの増加などがあるということです。

子どもの転落事故は全国的に増加していると見ていて
実際に織田さんが報道データや各地で聞き込み調査を続けて
年間400件から600件ほどの転落事故が起きているのではないかと
推測しています。

怖がることは重要です。
怖がるというのは学習するということです。

先ほどの礼皇君はまだ高いところが怖くないですけれど
も高層マンションは非常に安定していますので
怖くなくていいんですよ。

高いところが怖いというのはぐらぐらして怖い、
それと高さが一緒になって初めて怖いと感じるんです。

礼皇君はこれからイスの上に乗って
ぐらぐらして落ちて痛いということになると
上ると危ないと確信しますね。

子どもにどう教えればいいのか
その手がかりになるようなことを取材しました。

ここは、地域の子どものために
区とNPOが運営する遊び場です。

子どもたちは、遊びの中でみずから危険を知り
それを乗り越える力を身につけていきます。

例えば、火おこしだって主役は子どもたちです。
この場所のポリシーは自分の責任で自由に遊ぶ。

なるべく大人は手を貸さず危険や安全を
自分の経験から学べる環境を作っています。

そのためには、失敗する経験も
子どもたちにとって大切だといいます。

週末、高いところが平気な礼皇君一家を
この場所に案内しました。

礼皇君が興味を持ったのはこの滑り台。

でも小さな子どもが上れるような階段はなく
正面から登らないと遊べない仕組みになっています。

礼皇君にはまだ難しいそうです。
こんなとき大人の接し方が大切なんです。

子どもの遊びを見守っている金子さんが教えてくれました。

実は、ついやってしまいがちなんですが
大人が手伝って子どもを高いところに乗せると
事故が起きやすくなるそうです。

高さを確かめながら自分の力で登る。

そこから子どもたちは落ちたときの危険を知り
高いところは怖いと感じられるようになっていきます。

怖いと感じさせるということが、とても大事ですが、
一方で、やたらと大人が怖がらせるというのも問題です。

1920年にシカゴ大学で行われたアルバート坊やの実験です。
生後11か月のアルバート君に
白いねずみを怖がらせようとアルバート君が
ねずみに触れようとするたびに毎回、鉄の棒をたたいて
不快な音を出して怖がらせてしまいました。

その結果、アルバート君はねずみを見るだけで
怖がるようになりましたが、
それだけではなくうさぎや毛皮サンタクロースの付けひげなど
ふわふわしたものや白いものなどいろいろなものを
怖がるようになったんです。

これはもともと人間はどういったものでも
恐怖を植え付けることができるということを
証明しようとした実験です。

やりすぎてしまって失敗した代表例です。

世界中で、この子はどうなったんだ、
助けようと探したんですが、
実は見つからなくて、そのままということになっているんです。



有働アナ「(ファックスより)
お化けやヘビは怖くありません。
世の中でいちばん怖いのは人間です。

ママ友がいちばん怖いです。
子どもの受験とか旦那の出世の早さの違いですね。
どうやったら解消できますかということです。」

川合先生「そこは解消できません。
つきあい方、距離を取っておくということですね。」

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