閉経期高血圧の予防に物質NOの分泌を増やす入浴法【家庭の医学】

免疫力アップの入浴法

2016年7月12日放送の「みんなの家庭の医学」は
「名医が明かす!これだけは知っておきたい病の新常識スペシャル」

高血圧の新常識!高血圧の最大の原因となる
「塩分」を身体に溜めこみやすい女性がいる!

閉経期高血圧の予防に物質NOの分泌を増やす入浴法とは?

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高血圧とは?

高血圧とは血管の壁にかかる圧力が高い状態のこと。
現在は上が140、下が90以上だと高血圧と診断。
もちろんれっきとした病です。

その患者数はおよそ4300万人。
今や日本人の3人に1人が高血圧ともいわれています。

ではそもそもどうして血圧が高くなるのかご存じですか?
最もよく知られている高血圧の原因といえば塩分。

ではなぜ塩分をとり過ぎると高血圧になるのでしょうか?
血管には無数の小さな穴があいています
その穴を通して血管と細胞の間で
水分が行ったり来たりしているのです。

塩分には水分を引き寄せる働きがあるので
適量の塩分があれば血液の水分量も適量になり
正常な血流が維持されます。

だが、血液中の塩分が増加すると水分量も増加するので
血液の量が増加し、血管の壁にかかる圧力が高くなってしまう。
これが高血圧と呼ばれるものです。

他にも肥満、喫煙、運動不足、加齢が原因となります。

高血圧に関するクイズ

実は高血圧の原因のひとつに
性格が関係していることがわかっています。

高血圧になりやすい性格の人は
ふだんのイスの座り方にも特徴が現れるというのです。

第1問 高血圧になりやすい座り方はどっち?
A:いつも浅く座る
B:深く座る人

答えはA

Bの男性は背もたれにもたれリラックスしているのに対し
高血圧になりやすい性格のAの男性は落ち着きがなく
いつでも動けるよう浅く腰掛けています
このような人を医学界ではタイプAと呼んでいます

タイプAとは積極的で行動的な分イライラしがちでせっかちな性格のこと。
つまりストレスをためやすいがために高血圧を招き
心臓疾患を発症しやすいタイプといわれているのです。

これは1959年、アメリカの心臓病の名医
フリードマン博士が発見した法則で、
3000人以上に性格テストを実施したところ
タイプAと心臓病の関連性が明らかになったのです。

第2問 高血圧になりやすい病はどっち?
A:認知症
B:乳がん

答えはA
認知症と高血圧一見なんの関係もなさそうに思えますが。

高血圧が進むと脳の血管でも傷がつき、
そこからコレステロールなどが侵入し、
プラークが発生します。

そしてそのプラークが徐々に大きくなると血流が滞り
脳の細胞に栄養が届きにくくなります

結果、脳細胞の働きが衰え、脳血管性認知症という病を
発症してしまうのです

事実ある調査によると高血圧の人は正常な人に比べ
3.3倍から5.3倍もこの認知症になりやすいというデータも

そうならないためには定期的に血圧を測り
自分の血圧を常に知っておくことが大切なのです

第3問 1日の中で血圧を測るいいタイミングはどっち?
A:朝起きた直後
B:昼ご飯を食べた直後
C:夜お風呂に入った直後

答えはA
皆さんは血圧が1日の中で上がったり下がったり
変動しているのをご存じですか?

食事をすれば血圧が上がり、お風呂に入れば血圧が下がる
など日々の活動によって変動する。

そういった生活の変動に左右されないのが
朝起きた直後のタイミング。
朝起きた直後と夜寝る前の1日2回、同じ時間に
血圧測定するのが好ましい。

塩分を身体に溜め込みやすい女性とは?

高血圧の最大の原因は塩分の過剰摂取ですが、
そんな塩分を身体に溜め込みやすい女性とは
いったいどんな女性なのでしょうか?

そこで訪ねたのは>東京女子医科大学病院の市原淳弘先生。
市原先生は全国的にも珍しい、
高血圧症の患者さんを専門に診る診療科の主任教授。

高血圧は万病の元という考えから
これまで15万人以上もの患者さんを救ってきた名医です。

塩分を溜め込みやすい女性とは
それはどういう状態なのでしょうか?

私たちが摂取した塩分は体内を巡り
その2割程度が汗などで外に出ます

そして残りの8割は一定の時間がたつと
腎臓からほぼ全ての塩分がおしっことともに
体外へ排出されるのです

しかし、あるタイプの女性は、
摂取した塩分をおしっことともに
ちゃんと出すことができず、
塩分を摂り過ぎていないにもかかわらず
高血圧になってしまうことが医学界で今、
問題視されているのです。

いったいなぜ男性ではなく女性に
塩分をうまく出せない人がいるのか?

そこで今回はおしっこでうまく塩分を
排出できていない人をあぶり出してみることに。

40代から60代の女性9名に協力をしてもらいます。
皆さんのおしっこの塩分濃度は濃いのか薄いのか徹底検証。

畜尿器という検査機器に1回分の尿を全て溜め、
コックを捻れば50分の1の量だけとることができる。
残りはトイレに流して捨てる。

この要領で全ての尿を24時間、
容器に溜めていき塩分量を割り出す。

検証の2日前には、減塩メニューの食事をして
身体から余分な塩分を抜いてもらう。

その後、検査当日に3食で塩分を1日10gの摂取。
この塩分が1日24時間で尿としてきちんと出るのかを調べます。

摂取した塩分10g中、汗や便など排出される分を除き、
8g以上排出されていれば合格となり、
それより下なら塩分をためやすいタイプと判定。

結果は9名中6名が体に塩分をためやすい人だという事が
判明しました。
共通点はなんなのでしょうか?

塩分をしっかり出せていたIさんの
食事のときの血圧のグラフを見ると
食事を始めると同時に血圧は上がるのですが
食べ始めて30分後ぐらいから血圧は徐々に下降を始め
およそ1時間後には元に戻っています
これが正常な血圧の推移です。

しかし、塩分が上手く排出できないSさんの血圧は
食事を始めたと同時に上がるのは一緒ですが
血圧が下がり始めるのは1時間以上たってから。

元の状態に戻ったのはおよそ2時間半後のこと
Sさんには正常な人に比べ、
90分以上も高血圧の状態が長引く
異常が起きていたのです。

Sさんだけではありません。
塩分を出せていなかった6名全てに
この食後の血圧の異常が見られました
この6名に共通するのは閉経している事。

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閉経期高血圧

閉経によって血圧に異常が起きることが
近年の研究でわかってきたというのです

閉経前の女性には卵巣からエストロゲンと呼ばれる
女性ホルモンが豊富に分泌されています。

実はエストロゲンは塩分をおしっこで排出させる
腎臓の働きを活性化する役割もあるのです

つまり閉経前にエストロゲンが正常に分泌されている間は
余計に塩分を摂ったとしても活性化した腎臓が
すぐにおしっことして排出してくれるため
身体に塩分が溜まりすぎることはありません

しかし閉経を迎えエストロゲンの分泌が著しく低下すると
腎臓の機能も急激に低下。
うまく塩分を排出できない状態になってしまうのです。
食後に長引く高血圧こそ
閉経期高血圧によるものだったのです

さらに閉経期高血圧について
もう1つ注意点があるといいます

高血圧が引き金となる心筋梗塞の死亡率は、40代では
男性のほうが3倍異常も多いのに対し、
75歳を超えると女性のほうが多くなるというデータも。

高血圧を予防・改善する方法

しかし閉経を迎えるのは女性の宿命。
何か対処法はないのでしょうか?

お風呂の入り方を少し工夫するだけで、
体内のある物質が増え、
高血圧を予防・改善できる可能性があるというのです
その物質の名はNO(エヌオー)

NOとは私たちの血管の内側の壁にある
内皮細胞が分泌している
一酸化窒素と呼ばれる物質のこと。
実はこのNOには私たちを高血圧から守ってくれる
ありがたい働きが備わっているのです

NOは血管を広げて血液中の塩分を排せつする
このダブルの効果で高血圧を予防してくれるのです。

NOは男女問わず常に体内で分泌され、
血管を守ってくれるありがたい物質。

このNOをしっかり分泌することができれば
腎臓の機能がアップし、
閉経した方でも塩分をしっかり
おしっこから出せるとようになるというのです

このNOをたっぷり分泌するカギは入浴です

そこでどんな入浴法がNOの分泌を増やしてくれるのか
NO研究のスペシャリスト鄭忠和先生に伺ってみることに。

高血圧や心不全重度の血流障害を抱えた患者さんのため
NOによる治療法を取り入れた鄭先生。

遠赤外線サウナ装置を用いた和温療法という
独自の治療法でこれまで延べ5万人もの患者さんを
救ってきたそうです。

先生いわく身体の中の温度を1℃上げれば
NOの分泌は増えるとのこと。

そもそも私たちの体温には
通常の体温計で測る身体の表面の温度皮膚体温と
内臓など身体の内部の温度深部体温の2種類があります

先生はこの身体の中の温度深部体温を
たった1℃上げることができれば
誰でもNOの分泌量を増やすことが
できるようになるといいます。

お風呂に入り深部体温が1℃上がると
全身の血流量が増えその流れも速くなります
すると血管の内側の壁にある内皮細胞が血流の刺激で活性化。
さかんにNOを分泌するようになるというのです。

ではどんな入浴法だと身体の中の温度
深部体温は1℃上昇するのか?


【深部体温を1℃上げる入浴法】

お風呂の温度の目安は40.5℃から41℃
(自分が気持ちいいと思える温度)
そのお湯に5分から10分程度肩まで浸かる。

しっかり温まれば深部体温を1℃上げられると
先生は言います

よく温まり、顔にじっくり汗をかくころになって
初めて深部体温は1℃上がるのです

深部体温を1℃上げる入浴法で排出塩分量はかわる?

そこで今回はお風呂でNOの分泌を活性化。

塩分が出にくい身体から出やすい身体への
大改善プロジェクトを行ってみることに。

先ほどの検査でおしっこから塩分を
十分に出せていなかったSさん。

1日10gの塩分摂取量に対し
おしっこから出せていた塩分はわずか5g

そんなSさんは現在どれだけNOを分泌できているのか
測らせていただいたところ正常の値は6%以上。
結果は5.8%とNOを十分に出せていません

ではNOの分泌促進が期待できるお風呂には
普段どんな入り方をしているのか見せていただくと
湯温は42℃と高め。
湯船に肩まではつからず入っている時間は5分程度。

入浴前は36.5℃だった深部体温が
入浴後は37.1℃と上昇は0.6℃だけ
やはりNOが増え始める1℃の上昇には
届いていませんでした。

ということで清水さんには1週間41℃のお風呂で
じっくり汗が出るまで入っていただき
NOの増量に努めてもらいます。

検証初日、まず入浴前の深部体温(鼓膜温度)を測定。
36.5℃でした。
ということは37.5℃になるまでお風呂で温まればo.k。

41度のお風呂に肩までつかっています。
6分後、深部体温を測ってみると37.2℃。
じわりじわり汗もかいてきて、
8分後にはかると37.5℃になっていました。

このような感じで1週間続けました。

1週間後、3食で塩分を10g摂取し、
1日のおしっこ塩分量を測定しました。
結果、前回はわずか5gしか出せていませんでしたが
今回は8.8g。
みごと塩分を排出できる身体に改善!

NO分泌量も、前回は5.8%(施錠値は6%以上)
だったのが6.3%に増量していたのでした!

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