【家庭の医学】紫外線対策にお風呂でヒートショックプロテインを増加

夏の紫外線、海

2016年7月26日放送の「みんなの家庭の医学」で
「あなたの対策は大丈夫?熱中症&紫外線 意外な落とし穴SP」

紫外線に強い肌を作るヒートショックプロテイン。
お風呂でふやす方法を紹介!

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紫外線に注意

世の中では美白ブーム。
そんな女性たちの大敵が紫外線。
紫外線量は25年間増え続けています。

紫外線は、肌に当たるとコラゲナーゼを活性化させ
コラーゲンを分解。

長年の蓄積によりシワ・たるみの原因を作ります。

しかし、紫外線による影響はシミやシワだけではない。

近年、紫外線が原因の一つと考えられる
基底細胞がんが増えているのです。

紫外線を浴びると肌細胞のDNAが傷つき、
そのまま細胞が分裂すると皮膚がんが発生すると
考えられています。

さらに紫外線は免疫細胞のランゲルハンス細胞を
消滅させるため、免疫低下も招く。

オーストラリアでは国を挙げて紫外線対策を推奨。
学校では子供たちに日焼け止めを配布し、帽子・水着用シャツを
着用するよう指導しています。

日本でも多くの人が取り組む紫外線対策。

しかしそんな紫外線対策について、
神戸大学の名誉教授の市橋正光先生は、
「女性の場合は紫外線対策は進んでいるが、
紫外線の物理的な特性を十分に知っておかないと、
落とし穴があるんですよ。」

紫外線対策をしっかりやっているつもりでも、
知らず知らずの間に光老化が進行してしまっている
可能性があるのです。

紫外線対策の落とし穴

そこで、紫外線対策をしっかりしているという女性
2名をモニターに、
対策の落とし穴と光老化の進み具合を調査。

58歳の高橋さんは、肌が露出している部分全てに
日焼け止めを塗り、日傘とサングラスを
必須のアイテムにしているという。

56歳の田中さんも、高橋さんと同じく
日焼け止めを朝から入念に塗り、
帽子と日傘で対策をしているという。

2人は普段の紫外線対策で肌を
しっかりと守れているのか
肌内部のコラーゲン密度を調べてみることに。

20代の女性をみてみるとコラーゲンは
たっぷりありました。

先のお二人をみてみると
高橋さんはコラーゲン密度がある程度あり
田中さんは少なめ。

田中さんの肌はコラーゲン密度が
低く高橋さんよりも光老化が進んでいたのです。

2人ともしっかり紫外線対策をしていたのに
どうして光老化に差が出たのでしょうか?

紫外線対策の細かな違いを徹底検証。
紫外線対策の落とし穴を探ります。

まずは2人の家の中の過ごし方から。
取材日の天気は曇のち時々晴れで、
紫外線指数は中程度。

光老化が進んでいた田中さんは、
部屋の中で洗濯物をハンガーへかけ始めた。

少しでも紫外線を浴びないようにと、
田中さんは部屋の中で準備してから外に干していた。
ベランダへ出たのはほんの30秒ほど。

一方、光老化が進んでいない高橋さんも、
部屋の中で洗濯物を準備していたが、
干す場所は窓ガラスとカーテンの間。
洗濯物は部屋の中から窓際に干していた。
さらに無用な外出は可能な限り控えていた。

田中さんも家事を済ませると、
大好きな庭を見渡せる和室で読書を楽しむなど、
外出を控えたインドア生活を送っていた。

2人の外出の様子をチェック。
光老化が進んでいない高橋さんは、
外出前に日焼け止めを入念に塗っていた。
さらに服装は長袖・長ズボン・サングラ
ス・日傘を基本にしていた。

一方、光老化が進んでいた田中さんも、
外出前に日焼け止めを入念に塗り、
暑さ対策として保冷剤入りのストールも巻き、
紫外線から首をガード。
腕を守るためにアームカバーもつけていた。
さらに日傘も携帯しさしていた。

田中さんのどこに落とし穴が隠れているのでしょうか?

高橋さんと田中さんの紫外線対策のVTRを、
神戸大学の市橋正光先生に見てもらいました。

2つの落とし穴があったようです。

①太陽の動きと家の中の行動パターン
光老化が進んでいなかった高橋さんは、
意図したわけではないが
室内で太陽の動きと反対の生活スタイルを送っていて
紫外線を浴びずにすんでたのです。

田中さんは午前中は太陽光のとどかないリビングで
家事をしていたのですが、太陽光が南から入り始めると
庭が見える部屋に移動していたのです。

これが東南向きにあり、紫外線の強度をはかると
弱いのですが、あたっていました。

紫外線にはAとBという2種類があり、
Bは窓をほぼ通過しないが、
Aは窓を通過し、室内にもふりそそいでいるのです。

さらにAは浴びても赤くならないため
気がつかないうちに大量に浴びてしまう。

光老化が進んでいた田中さんは室内で紫外線Aを
かなり浴びていたと考えられます。

②日傘の使い方
田中さんは日傘の位置が高いのに対し、
高橋さんは日傘の位置を低くしていた。

紫外線は散乱したり反射したり
あらゆる方向から飛んで来るため、
日傘が高いと横や下からの紫外線を防げない。

さらに高橋さんは、太陽の場所を意識して
直射の方向に日傘を向けていた。

もちろんこの2つ以外の影響もありますが
これらの対策の積み重ねが2人の光老化の進み方に
差を生み出したと考えられるのです

もともと日焼けをしにくい人はいるの?

市橋先生によると肌タイプは
以下の3つに分類されます。

タイプⅠ→すぐ赤くなり、黒くなりにくい
タイプⅡ→ⅠとⅢの中間
タイプⅢ→あまり赤くならず黒くなりやすい

タイプⅠの人は、紫外線によって
遺伝子につく傷の量が多い。
黒くなりやすい人の方が、紫外線の影響を受けにくい。
(アフリカとかにロケでよくいっている
千原せいじさんもⅠのタイプ。)

市橋先生もサングラス・日傘・長袖
・日焼け止めを利用して
紫外線対策を徹底しているとのこと。

サングラスは紫外線から目を守り、
目の周りの皮膚の保護にもなるとのことです。
(とても77歳には見えません)

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肌を守るための紫外線対策クイズ

第1問
紫外線の強い場所といえば、海や山をイメージしますが
街中の紫外線も馬鹿にはできません。
「A海岸・B山頂・C街中の3か所で
紫外線が最も強い場所はどこ?」

正解は「A山頂」

標高が高くなると空気がきれいになるため、
紫外線を吸収するちりやほこりが少なくなることで
紫外線が強くなるという。

第2問
家の中にいても油断できない紫外線。
「紫外線をより防ぐことができるのは?
A窓ガラスだけ閉める・Bレースのカーテンだけ閉める」

正解は「B窓ガラスだけ閉める」

窓ガラスは紫外線Bを吸収する。
窓ガラスを閉め、さらにカーテンも閉めると
紫外線対策として効果的。

第3問
紫外線対策に衣服の素材選びも重要
「紫外線を最も通さない素材はどれ?
A綿・B絹・Cポリエステル」。

正解は「Cポリエステル」

ポリエステルは身体に害を与える紫外線Bを
吸収する性質がある。
しかしポリエステルは汗を吸収しにくく
通気性も低いため、綿とポリエステルが
混ざった素材がおすすめ。



紫外線と戦える強い皮膚を作る方法

実は紫外線は外から防ぐだけが対策法ではありません。
紫外線と戦える強い皮膚を作る方法があるんです。

その方法がお風呂。
いったいどういうことなのでしょうか?

紫外線に強い肌とは、
赤くなりづらい色黒の肌といわれています。

反対に紫外線に弱い肌は、
赤くなりやすい色白の肌。

実は肌が赤く変化するのは、
あまり知られていませんが、
肌のDNAが傷ついている証拠。

そうとも知らずそのまま紫外線を浴び続けると、
シミや皮膚がんの原因になるといわれています。

そんな紫外線の影響を受けやすい肌タイプの人が、
紫外線に強い肌に変われる方法こそがお風呂。

国際医療福祉大学の前田眞治先生に、
紫外線に強い肌に生まれ変わるお風呂に
ついて話を聞きます。
温浴療法の名医です。

キーワードはヒートショックプロテイン。

紫外線に強い肌を作るヒートショックプロテイン

ヒートショックプロテインとは
熱刺激などによって体内で増加するたんぱく質のことで
とても重要な役割を担っています。

通常ヒートショックプロテインは
細菌感染などによって細胞が傷ついたときに
作られ傷を修復する働きをします

近年の研究で、このヒートショックプロテインを
より増加させることで傷ついた肌細胞の修復力が高まり
紫外線に強い肌に変わる可能性がわかってきたのです

そしてヒートショックプロテインを
増加させる簡単な方法こそが
今回先生が教えてくれたあるお風呂の入り方。
それもこの暑い夏にこそ最も向いている
入り方だといいます

前田先生曰く、入浴は3日に1度だけでOK。

ヒートショックプロテインは熱刺激によって
増加するため、毎日お風呂に入ると
身体が熱刺激に慣れヒートショックプロテインが
増えづらくなります。

入浴後一度ヒートショックプロテインを起こすと
2日目にピークを迎え、3日目になると徐々に減る。

なので下がり始める3日目にお風呂につかるとまた
ヒートショックプロテインが増えるのです。

前田先生は、お風呂は3日に1度にし、
他の日はシャワーにする入浴法を提唱しています。

お風呂は41度のお湯につかり、
身体をしっかり温めること。

先生によればこの入浴方法を2週間続けれ
ば紫外線に弱い肌の方でもシミなどができにくい
強い肌に変わることが可能だといいます

そこで今回は3日に1度のお風呂で
ヒートショックプロテインをアップ。

2週間でどれだけ紫外線に強い肌に
変われるのかを検証することに…

2週間でどれだけ紫外線に強い肌に変われるのか検証

ご協力していただいたのは
光老化が進んでいた田中さん。

まずは現在の田中さんの肌が
どれくらい紫外線に弱い状態か確認。

市橋先生監修のもとふだん
紫外線にさらされることがほとんどない背中に
健康に問題のない微弱な紫外線を1分間照射。
照射する紫外線の強度は6段階。

どの段階で肌が赤くなるのかで
紫外線に対する肌の強さを判断します。
検査の結果赤くなっていると判断されたのは
紫外線強度が高い下の段(④⑤⑥)の3つ

つまり、入浴実践後の再検査で
この赤みが出なくなれば肌が
紫外線に対し強くなったと判断できるのです

検証期間は2週間。
検証初日。
田中さんに41度のお風呂に15分を目安に
入ってもらいます。
田中さんは温度はいつも41度ぐらいなのですが、
いつも2~3分で出てしまうそう。

長めにお風呂に入るには、
脱水を避けるための水分を常に用意し、
休憩をはさみながら入浴することが大切。

ゆっくりのんびり
入浴するのがよいようです。

こうして繰り返しのべ10分ほど
入浴したころには顔から玉のような汗が
これこそヒートショックプロテインが
増加している証拠。

検証2日目、入浴は3日に1回のため、
今度はシャワーを浴びてもらった。

シャワーの温度がポイントで、
37度とぬるめに設定することで、
41度のお湯に慣れることを防ぎ
熱刺激の効率を保つ。

2週間後、検証を終え、
肌が紫外線に対して
どれほど強くなったのかを再検査。

再検査の結果、検証前に検査した場合と比べ、
紫外線強度が高い下の段(④⑤⑥)の3つが
全体的に薄くなっています。
④は赤みが消失。

肌が紫外線に強くなっていたことが分かったのです。

血液検査も実施すると、検証前と比べ
ヒートショックプロテインの量が(101→137.3)
1.3倍増となったのでした。

ヒートショックプロテインを増やす入浴方法のまとめ

お風呂は3日に1度にし、他の日はシャワー。

1日目のお風呂は41度のお湯で15分ほど入り
身体をしっかり温める。

長めにお風呂に入るには、
脱水を避けるための水
分を常に用意し、
休憩をはさみながら(湯船から外に出る)入浴する。

2日目3日目のシャワーは
37度とぬるめに設定する

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