茶碗、カップ

2016年7月12日放送のNHK「あさイチ」の女のニュースは
「金継ぎブーム」

割れたお皿を華麗に美しくする技、金継ぎが今ブーム。

手軽な金継ぎを教える教室や金継ぎの初心者セット、
メリットや注意点などを紹介!

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金継ぎの教室が人気

お皿を落とすと割れてしまいますよね。

でもこのお皿を華麗に美しくする技が今ブームなんです。

こちらのカフェでは器の修理法を教えています。
(オーナーが中村邦夫さんで、6次元というブックカフェ)

平日夜の開催にもかかわらず毎週、
瞬く間に定員が埋まる人気ぶり。

その名も金継ぎナイト。

壊れた食器を合成樹脂でつなぎ、
金色の塗料を塗って美しく再生させようというのです。

【人工樹脂+金色の塗料】

金継ぎとは本来、高価な茶器や骨とう品などに
用いられてきた日本伝統の修復技法です。

金継ぎは割れたり欠けたりした器に漆などを塗ってつなぎ
その上から高価な金粉をかけて仕上げます。

しかしこちらの教室では扱いの難しい漆ではなく
安く速乾性のある素材を使って手軽に直そうというわけなんです。

皆さん、日常使いの器を直していらっしゃる様子。

まずは合成樹脂で欠けた部分を埋めていきます。
固まるまで10分ほど待ったあと
やすりをかけて滑らかにしていきます。
そして、いよいよ金色に着色。

塗料には真鍮(しんちゅう)の粉が入っています。
金粉ぽさもありつつ、コストを抑えられるんです。

雨宮アナウンサーが、欠けてしまった
父のマグカップの修復に挑戦したところ、
2時間で完成させることができました。

参加した皆さんも自分で直した器にはより
愛着が湧くようになるとか。

金継ぎは海外でも熱い注目

直した場所をあえて目立たせて楽しむという金継ぎは今、
海外でも熱い注目を集めています。

メキシコのサイトが金継ぎの動画を公開したところ
3か月で再生回数が1700万を超えました。

昔ながらの本格的な金継ぎに挑戦したい
という人も増えているそうなんです。

金継ぎができる初心者セット

江戸時代から続く漆問屋を訪ねてみると
自宅で金継ぎができる専門道具のセット制作に
追われています。

自宅で金継ぎができる初心者セットを売り出したところ
8000円を超えるお値段ながら
去年1年間で3000個も売り上げる大ヒットとなったのです。

金継ぎには生の漆を使い、
米ののりと小麦粉を混ぜて器をつなぐ接着剤にします。

継ぎ目を磨き、金粉をまき完成まで10工程以上。
専門の職人でも3か月以上かかる大仕事なんです。

そもそも一般の人には縁遠い漆を扱いやすくするために、
マニキュアの容器に入れたり、
かぶれ防止のゴム手袋や拭き取り用の油つきコットンをつけたり。
まさに、至れり尽くせり。

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今や家族総出で袋詰めの作業に追われる日々。

注文が一気に増えたのは5年前のことでした。
6代目の店主、箕浦和男さんによると
きっかけは東日本大震災だと言います。

地震をきっかけに、思い入れのある器を直したいという人々が
多くなったようです。

先ほどの漆屋さんでは月に3回ほど
1万5000円で金継ぎを教える教室をやっています。

金継ぎに合わない器はない

漆工芸作家で金継ぎの本を出された伊良原さんによりますと
金継ぎに合わない器はないということなのです。

とにかく洋食器だろうが和食器だろうが
いろんなデザインに合うということです。

金というのが色のアクセントにもなって
高級感も増すということで
おすすめだということです。


番組で紹介されたものではないですが
よろしければこちらもどうぞ↓


【金継ぎセット】

本格的な金継ぎ・簡単な金継ぎのメリットと注意点

漆で行う金継ぎは、陶器や磁器、漆器、鉄器、
プラスチックなども接着できますが、
ガラスには向かない。

合成樹脂や人工塗料で行う場合は、
陶器や磁器、漆器、鉄器、プラスチックに加えて
ガラスの器も接着することができます。

昔ながらの、漆と金粉で仕上げる金継ぎでは、
漆にかぶれる可能性があり、
取り扱いに注意が必要ですが、
食品や口に触れても問題がありません。

合成樹脂や人工塗料を用いると、
安く速く完成するメリットがある一方、
食器に向かない素材もあります。

商品パッケージで「食品衛生法で認可されているものか」要確認です。

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