頭痛や風邪の病気の女性

2016年8月16日放送の「たけしの健康
エンターテインメント!みんなの家庭の医学」は
「治りにくい病から劇的回復!
名医も認める奇跡の回復法SP 」

治療が非常に難しい病を、患者自身や家族が
見つけた独自の方法で克服した人々がいます。
奇跡の回復法の一部始終に迫ります。


こちらでは深刻なうつ状態から
意外な方法で回復した男性の事例を紹介!

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激しいうつ病になった男性

激しいうつ状態から回復した加藤さん。

加藤さんはうつ状態から立ち直り、
現在は障害者などの社会復帰を支援する会社に勤務しています。

加藤さんは、一見うつと関係があるとは思えない
意外な回復法で、うつ状態から回復したのです。

最初にうつ病と診断されたのは24歳の時で、
結婚してわずか1年目のことでした。

人間関係のストレスから
激しい疲労感に襲われ、不眠に。
身体が重く、気分が落ち込み
何もやる気がおきません。

そこで加藤さんは近所の病院の精神科を受診。

すると医師は「うつ病」と診断。
処方されたのは一般に
抗うつ薬と呼ばれるものでした。

うつ病とは心身の安定を保つ脳内物質が減り
憂鬱な気分になってしまう病。

そこで脳に物質を増やす効果がある薬が
処方されたのです。

すると薬が効いたのか、
最初は落ち込んでいた気分が晴れ
以前のような気力が戻ってきました。
しかしわずか3ヶ月後、
再び疲労感と不安感に襲われることに。

病院へ行くとさらに効き目の強い薬を処方されるも、
前回同様一時は症状が改善しますが
すぐにまたうつ状態へと逆戻りしてしまいます。

病院を変えても薬の量が増えるばかりで、
症状は悪くなるいっぽう。

さらに病の悪化に伴い夫婦仲にも亀裂が入り、
5年連れ添った妻と離婚するなど、
暮らしにも綻びが出始めたのです。

気分の落ち込みから外にも出られす
まともな食事すらできない状態に。

そんな加藤さんの身を案じていた母親の敏江さんは、
度々家を訪れ、掃除や食事の世話などをしてくれたのだそうです。
そんな敏江さんの姿が力を与えたのか、
加藤さんはもう一度自分を見つめ直すことを始めたのです。

食生活を見直し深刻なうつ状態からの回復

薬を飲んでもよくならないのはなぜか、
そもそも分は本当にうつ病なのか、
加藤さんは本やネットで様々な情報を調べ始めました。

すると加藤さんは、自分とよく似た症例をみつけたのです。
それは「双極性障害」という病名でした。

双極性障害は「躁うつ病」と呼ばれるもので、
気分が高まるそう状態と気分が落ち込むうつ状態が
交互にやってきて、うつ病とは異なる病。
そのため、うつ病の薬ではあまり改善されない。

これが自分を苦しめている病の正体かもしれないと
加藤さんは双極性障害治療のスペシャリストを探し、
NTT東日本関東病院の秋山剛先生に出会ったのです。

秋山先生は、双極性障害は改善可能な病。
2つのことを実行してくださいといったのです。

・双極性障害の薬をしっかりと飲む事
・今の乱れた生活を改めて規則正しい生活を送る事。

更に男性は病気を直そうと
独自に様々な治療法を取り入れました。

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ハーブティーや漢方茶を飲んだり、
瞑想をしたり、腹式呼吸をしたり…。

しかしどれも有効な手段ではなく、
生活のリズムも乱れたまま。

加藤さんに一条の光が差し込んだのは
治療日誌を何気なく読み直した時のこと。

ある乱れた生活習慣と
気分の落ち込みとの関係に目が留まったのです

それは至る所に過食の文字が…。
つまり暴飲暴食してしまうことが多かったのです。
なぜかその翌日には必ずといっていいほど
ひどいうつ状態に。

繰り返される過食とうつとの悪循環に
初めて気づいたのです。

そこで加藤さんは食生活を徹底的に見直すことに。

今までは、朝食は基本的になし
昼食は出来合いのお弁当などで済ませ
小腹がすいたらお菓子をつまみ食い。

夕食はアルコールを飲みながらの食事。

お世辞にもバランスがいいとは言えない
食事内容でした。

そこで加藤さんはこれを徹底的に改め
発酵食品や食物繊維など
腸内環境を整える食べものや
豆腐をはじめとした大豆食品、
さらにEPAやDHAといった油を
多く含む青魚料理を
積極的に毎食欠かさず食べるようにしたのです。

すると2週間後には
下痢をしてばかりだったお通じが徐々に改善。

さらに半年が過ぎるころには
良好な便通が続いたおかげか
しつこい肌荒れが治ってきたのです

治療日誌にも明らかな変化が現れていました。

以前は気分の落ち込みを表す表記がほとんどだったのに、
気分が晴れ晴れしていることを示す0というマークが
数多く並ぶようになったのです。

すると夜寝つきがよくなって
朝起きられるようになり、
疲労感があまり感じられなくなった
といいます。
それはまさに劇的な変化でした。

うつ状態と食生活に密接な関係

国立精神・神経医療研究センターの功刀(くぬぎ)浩先生は、
食生活を脳の関係について
最先端の研究を行うスペシャリスト。

功刀先生「食生活の違いや食事の内容によって、
うつ病の発症リスクが変わってくる実証的なデータが蓄積されている。」

うつ状態と食生活に密接な関係があることが
様々な研究から明らかになり始めているそうです。

今年6月、アメリカとオーストラリアの共同研究で
抗うつ薬と共にEPAを摂取することは
うつ状態を軽減させるのに効果的だ
という結果が報告されました。

また、先生が世界に先駆けて発見したのは
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の数が
うつ病の人は少ない。

うつ病の人は腸内環境が乱れている人が多いということ。

つまりうつ状態改善のためには
腸内環境を整える事が大切だというのです。

実際、今回ひどいうつ状態を克服した
加藤さんの便を検査させていただいたところ、
善玉菌の量は、同じ40代男性の平均およそ11%に比べ
なんと18%と1.6倍。

腸内細菌全体のバランスも
理想に近い状態ということが確かめられました。

加藤さんのうつ状態を回復させたのは
適切な薬による治療と併せて
腸内環境を整えた事が大きいと
先生は太鼓判を押します。

※放送時点での情報になります

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