焼肉

2022年9月30日に放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は「神様は、捨てず放らず〜焼き肉店従業員・豊島雅信〜」
焼き肉店「スタミナ苑」の豊島雅信さんの紹介です!

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スタミナ苑

東京足立区にある焼肉「スタミナ苑」
焼き肉好きの人の間では聖地と呼ばれるほどの人気店で開店前には行列が。
内閣総理大臣でも芸能人でも予約は一切お断り。
3時間半待ちの大行列ができる焼き肉店の名物は、「日本一」の呼び声高い牛の内臓肉・ホルモン。

豊島雅信(63)さんは、ホルモンの魅力を見いだし世に広めてきたパイオニア。
「ホルモンの神様」と慕われ、文字通り夜を徹し、その個性を引き出すための仕込みに命をかけます。

幼い頃事故で右指をなくし、仕事のほとんどは左手一本。
ホルモンに救われ、ホルモンと共に挑む、人生の物語。

全国各地から客が訪れる豊島の焼き肉店。
至る所に客を思う気持ちが込められています。
例えば 水を一切加えず作るモツの煮込み。
水分がしみだすまでの間 火を入れながら1時間近く 手でかき混ぜる。
更に 副菜のナムルを作る際の塩は一度 焼いて水分をとばす。
塩を加える時も 手間をいとわず一度 手に もみこんでから 食材へと移す。
だが そのこだわりを豊島が客に押しつけることはない。
炭火ではなくガスロースターを使い続けているのも訪れる客を考えてのこと。
ガスロースターなら子供が焼いても焼ける。

予約を取り、決められた量を仕入れる方が経営は安定するが、それをかたくなに拒んできた。
「もし予約を取ったら予約で埋まってしまい、近所で食べたい人が食べに来れなくなってしまう。
みんな平等。それがいちばんいい。」
味もさることながら時代と逆行するようなその生き方が人をひき付けます。

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昭和33年 豊島さんは精肉店を営む両親のもとに生まれた。
2歳の時だった。
店にあった ひき肉の製造器に誤って手を入れ 右手の指を失った。
生活するうえで不自由を感じることはなかったが
学校に通うようになると意識せざるをえなかった。
「もう学校には行きたくない」。
中学を卒業すると就職すると決めた。
知人の紹介で神戸のステーキ店を口利きしてもらった。
だが、いざ働く段になると「右手が悪い子は雇えません」と。
実家に戻り 家族が精肉業のかたわらで営んでいた焼き肉店で働き始めた。
だが仕事に身が入らない。
言われたことを適当にこなしては店が閉まるのを待ち 遊び歩いた。
「自分は必要のない人間」。
そんな日々が15年。
しかし、仕入れに訪れた食肉市場である光景を目にした。
カルビやロースなどが次々と引き取られるその脇で売れ残ったホルモンが大量に置かれていた。
どこか自分と重なった。
豊島さんはホルモンを買い取り売るための工夫を重ねた。
雑味や臭いを取るための洗い方や舌触りを良くするための刃先の入れ方。
1日15時間左手一本での仕込み。
包丁を押さえ続けた指からは指紋が消えた。
偏った重心を支え続けた足は血流が滞り思うように動かすことができなくなった。
それでも売れない日々は続いたがもう諦めたくはなかった。
試行錯誤を続けて数年後。
ぽつりぽつり、地元では見かけない客が店を訪れてくるようになった。
見向きもされなかった食材を笑顔で頬張る客を見た時に豊島さんは思った。
「捨てるのも拾うのも自分」

それから30年。
若いときは右手が憎かったそうですが、今では反対に
この右手があったから今の俺があると感謝しているのだそうです。

豊島さんは右手が教えてくれた自分だけの道を歩み続ける。

スタミナ苑のお店の場所

お店 スタミナ苑
住所 東京都足立区鹿浜3丁目13−4

まとめ

スタミナ苑の豊島雅信さんを紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。

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