牛乳、ミルク

2024年1月5日に放送の「チコちゃんに叱られる!」は 新年拡大版SP
こちらでは「給食で牛乳を飲むのはなぜ?」の紹介です。

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給食で牛乳を飲むのはなぜ?

給食で牛乳を飲むのはなぜ?

正解は「アメリカ大統領だったフーバーが心配になっちゃったから」。

解説は東京家政大学の岩崎美智子教授です。

戦後に政府が行った栄養調査によると大人でも戦前の半分しかない1200キロカロリーで
国民全員が栄養失調といわれていました。
1945年にマッカーサー率いるGHQが日本に上陸。
日本の非軍事化、民主化をすすめる一方で食料不足の問題にも直面。

翌年、敗戦国の救済と復興のための機関の代表だったアメリカ元大統領の
ハーバート・フーバーが視察に訪れ栄養不足の子どもたちの姿を目のあたりに。
マッカーサーからも食料不足が続くと暴動が起きるリスクがあるということで
アメリカからの食糧支援を強く要望されたのです。
フーバーは食糧輸入を約束し、マッカーサーに学校給食を始めるよう進言。
フーバーはドイツなどのヨーロッパで給食を実行し復興に繋げた経験があったのです。

フーバーには政治的な思惑も裏側にあり、
マッカーサーを自分の意志を引き継ぐ後継の大統領候補として
目をかけていたという事情もありました。

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マッカーサーが学校給食の責任者に選んだのが
GHQ公衆衛生福祉局の局長の医師のクロフォード・F・サムス。
そして、そのころ配給の不十分さに市民が怒りを爆発させた様子をみたサムスは給食実施への思いをさらに強くしたのです。

サムスは日本政府に対して協力を要請。
しかし、農林省は「大人にさえ食糧が行き渡らない現状では子供のために食糧を調達するのは無理。
予算も全くない。」と現実的な答え。

サムスは学校給食に後ろ向きな日本の官僚たちに苛立ちを覚えながらも食料の調達に奔走。
米中心の日本人は炭水化物を摂取し動物性タンパク質が足りていないことをサムスは調べていたのです。
しかし、アメリカでは国内で消費しきれないほど牛乳が生産されていて
保存のために脱脂粉乳にしたものが沢山余っているということがわかりました。
その当時の日本は冷蔵庫などの施設がほぼ無い状況だったので常温で長期保存できる脱脂粉乳は最適。
アメリカでは余剰在庫が処分でき、日本が格安で買い上げてくれれば互いにウィンウィン。

日本の官僚たちもようやく首を縦に振って1946年12月、学校給食の実施が正式に決定されたのです。
1947年1月には全国の都市部で給食がスタート。
脱脂粉乳がメニューに組み込まれた給食を食べた子供たちは1年も経たないうちに
飲んでない子どもより2cm以上伸び、体重は大幅に増加したのです。

学校で牛乳を飲むのはアメリカ大統領だったハーバート・フーバーが心配になっちゃったからでした。

まとめ

給食で牛乳を飲むのはなぜ?の紹介をしました。
参考にしてみてください。

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